- 1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/28(土)17:36:54.95ID:IV96dSsS0
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注意- 一応二作目SSです。色々な指摘点ありましたらどんどんお願いします
- ご注文はうさぎですか?SSです
- ココリゼ。百合要素あり
- すぐ完結します
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- リゼ「いきなりどうしたんだよ」
ココア「いや、リゼちゃんがどんな人に興味があるか気になっちゃって」
リゼ「お前には関係ないだろ」
ココア「か、関係あるよ」
リゼ「いやない!お前が知っても意味ないだろ!」
ココア「じゃあ関係はないかもしれないけど、意味はあるよ!」
リゼ「じゃあどんな意味があるか言ってみろ」
ココア「う…」 - ココア「大切な友達として応援できることに意味がある!」
リゼ「そんなの意味ないし応援もしなくていい」
ココア「えー何でー」ブー
リゼ「何ででも」
ココア「私だったらいつでも相談に乗ってあげるから!その人のこと教えてよ!」
リゼ「なんだその上から目線!あと既に好きな人がいるかのように話を進めるな!」
ココア「じゃあいないの?」
リゼ「く…」 - リゼ「い、いるにはいるが…」
ココア「ほらいるじゃん」
リゼ「調子に乗るな」ギュッ
ココア「ほへふははひ(ごめんなさい)」
リゼ「もう十分だろ」
ココア「性格はどんな感じ?」
リゼ「何故そこで性格を挟んできた」 - ココア「名前だけでも教えて!おーねーがーい」
リゼ「いーやーだ」
ココア「うー…リゼちゃんのいけず!意地っ張り!」
リゼ「…」ショボ
ココア「え、あの、リゼちゃん?」
リゼ「…」
ココア「ごめんなさい」
リゼ「…ああ」 - ココア「じゃあ、せめて名前の最初の頭文字だけでもいいから教えて?」
リゼ「さてはその質問からどんどん予想していくつもりか」
ココア「うっ」
リゼ「最終的には選択肢を絞らせて当てにくるタイプだな」
ココア「そ、そんなことしないから、ね?」
リゼ「…じゃあ最初だけだぞ。『ほ』」 - リゼ(勘付かれてないよな)
リゼ(まさか私の好きな人が…)
ココア(リゼちゃんの学校ってお嬢様学校だから女の子しかいないはずだけど…)
ココア「リゼちゃん、もしかして…」
リゼ「え!?ななな、なんだ!?」
ココア「その人ってリゼちゃんと違う学校?」
リゼ「そ、そうだが」 - リゼ(もしかしてこのヒントだけで気づいたのか)
リゼ(いやそれはないか。というかココアがどこまで妄想広げなきゃいけないんだ)
リゼ(きっと、私の学校が女子しかいないことを思い出しての質問だろう)
リゼ(こんな恋叶うわけないしな)
ココア(違う学校で、そして頭文字が『ほ』)
ココア(それが私だったらいいのになぁ)
ココア(リゼちゃんの好きな人の条件には一応入ってるけど…)
ココア(…いやいや、女の子同士なんてありえないよね) - ココア「これはいいヒントをもらったよ!」
リゼ「こっちの気持ちも考えろ!」
ココア「だって気になって仕方ないんだもん」
リゼ「そもそもなんでそんなに私の好きな人のことを知りたがるんだ?」
ココア「ひみつ」
リゼ「…は?」
ココア「リゼちゃんには、内緒だよ」
リゼ「なんだよそれ」 - リゼ「それじゃ不公平だ、私にもココアの想い人とやらを教えてもらおうか」
ココア「わ、私の?」
リゼ「ああ、まさかいないなんてないよな?」
ココア「いなくないわけじゃないけど…」
リゼ「どうした?顔が赤くなってるぞ?」
ココア「うう…リゼちゃんが意地悪するから」
リゼ(そんなにその人に惚れているのか…)ガックリ
ココア(目の前にいるから恥ずかしいなあ…)ドキドキ - リゼ「どんな人なんだ?」
ココア「…一緒にいて楽しくて、かっこいい人…」
リゼ(顔が更に赤く…)
リゼ(…やっぱり、諦める他ないのかもしれない)
ココア(リゼちゃんもしかして分かっててからかってるの!?)
ココア(それはないと思うけど、恥ずかしいからもうやめてよぉ)
リゼ「…そうか」
ココア「…うん」 - リゼ「じゃあ頭文字の方も教えてもらおうか」
ココア「えっ」
リゼ「えっ」
ココア「そ、それはダメだよ!絶対にダメ!」
リゼ「どうしてだ!私は言ったんだぞ!恥ずかしいが言ったんだぞ!」
ココア「名前の文字数が少ないもん!リゼちゃんなら気付いてしまうからダメ!」
リゼ「私なら気付く…?」
ココア(しまった) - ココア「ち、ちが」
リゼ「私なら気付くってどういうことだ?」
ココア「え、だ、だから」
リゼ「ここあ…?」
リゼ(私なら気付く…ってもしかしてココアは私のこと…)
リゼ(んな訳ないだろ!!何考えてんだ私の馬鹿!!!)
リゼ(でも私の知り合いに名前の文字が少ない奴いたか…?)
ココア(ど、どうしよぉぉぉっ!!)
ココア(まるでリゼちゃんのことを好きって言っちゃったみたいだよ!)
ココア(実際好きだけど) - リゼ「…」
ココア「…」アセアセ
リゼ「あのさ」
ココア「ふえ!?あ、う、うん」
リゼ「そいつとは学校同じなのか?」
ココア「ちがいます」
リゼ(これもしかして…) - リゼ(私とココアは両想いということもありえなくはないんじゃ…)
リゼ(私の変態!あるはずないだろうがそんな私にとって好都合なこと!)
ココア(リゼちゃんまだ分かってなかったのかもしれないけど…)
ココア(どうしよ、もう言い逃れできない)
リゼ「は、はは、ココアも違うのか」
ココア「そ、そうなんだよ、奇遇だね」
リゼ「他校でその人が何やってるのかが気になるよな」
ココア「そうだね、何やってるのか気になって授業集中できなくなっちゃうし」
リゼ「…ココア、もう一つだけいいか」
リゼ(学年も試してみるか)
リゼ(結局私のほうが質問してるばっかで申し訳ないな)
ココア「…いいよ」
ココア(もう次の質問でリゼちゃん鋭いから分かっちゃいそうだし)
ココア(…いいや。もし嫌われても、半分諦めてるようなものだから) - リゼ「その人って学年はなんなんだ?」
ココア「ごめんなさぁぃっ!!!!」
リゼ(!?)
ココア「私の好きな人は…リゼちゃんなの…」
ココア「本当に、大好きだけど…でも、女の子同士でそんなこと気持ち悪いよね…」グスッ
ココア「今の忘れて、リゼちゃ…」
リゼ「忘れない」
ココア「…えっ」
リゼ「…私もココアのことが大好きだ」
リゼ「好きで好きで、たまらないくらいな」 - ココアが泣きじゃくりながら私にしがみついてきた。
私はココアの頭を優しく撫でながら、抱きしめることにした。
ココア「こわかったよぉっ、りぜちゃあん」
リゼ「よしよし…私も想いを伝えるのが怖かったから何も言えなかったんだ」
リゼ「だけど、ココアが先に私のことを大好きって言ってくれて…」
リゼ「嬉しかった」
ココア「わたしも、わたしもうれしいよぉ」
リゼ「ココア、まずは涙を拭いてこい」
ココア「ん」 - リゼ「落ち着いたか?」
ココア「だいじょぶ、だよ」
リゼ「よし」
ココア「…リゼちゃん、私今ものすごくちゅーしたい」
リゼ「そんな可愛い顔されたら断れるわけないだろ」
ココアが目を瞑り、私から来るのを期待していた。
柔らかそうな唇と天使のようなココアに私は我慢なんてしなかった。 - ココア「ん、ぅ」
リゼ「ふ、ここあっ」
舌と舌が濃厚に絡み合いながら、互いに糸を引きあい。
それを何回も繰り返していていくうちに、ココアが苦しくなって顔を離した。
リゼ「大丈夫か!?」
ココア「大丈夫。むしろ、今最高に幸せな気分だもん」
リゼ「よかった…私も、幸せだ」
ココア「ねえ、私ずっとリゼちゃんと一緒にいたいなぁ」
リゼ「…当たり前だろ、というか私が離さないからな」 - このある一日から、私とココアは見事無事に想いを伝えあうことが出来た。
帰り道に待ち合わせや、休みの日に二人で秘密のことをしたりなど、仲もどんどん深まっている。
一週間経って、周りも私たちが付き合ってることに薄々気づきはじめた。
チノも千夜も、シャロも何か裏で考えていそうな雰囲気だったが、私たちのことを応援してくれると言ってくれた。
まあ、何はともあれ。
結ばれた私たちは、これからも最高の日々を送っていけることだろう。
今回はとりあえずこれでおしまい。