1:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)19:01:52.12ID:MSRJUpCdo


kumagata

初スレ建てです///

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2:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)19:04:57.63ID:MSRJUpCdo


〜軽巡寮・球磨型の部屋〜

大井「…初詣ぇ?」

球磨「クマ!」

多摩「正直めんどいにゃ」ゴロゴロ

大井「北上さんと二人で行ってくるんでいいです」

球磨「ま、まあまあそういうこと言わずにクマ…」

球磨「こういう時こそ姉妹で親睦を深めるクマ!」

3:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)19:08:08.86ID:MSRJUpCdo


球磨「北上はどう思うクマ?」

北上「いいんじゃない、久しぶりに皆でいこうよ」

大井「え?!北上さんがそういうんだったら私も…」

多摩(上手く大井を釣ったにゃあ…)

球磨「木曾はどうクマ?」

木曾「俺は別に…、皆が行くなら行くさ」

多摩「素直じゃないにゃあ…」

球磨「多摩、お前も来るクマ」

多摩「はいはいにゃ…」ヤレヤレ

4:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)19:13:41.46ID:MSRJUpCdo


北上「いつ行くの?やっぱ1日?朝早いのは辛いんだよねぇ」

球磨「ちっちっち、わかってないクマ」

大井「……まさか…大晦日の夜からとか言わないでしょうね」

球磨「大正解クマ!大井にはこの特製球磨ステッカーをプレゼントするクマ!」

大井「えっ、いや、要らないです…」

北上「夜からかぁ…、まあいいけどさー」

多摩「大晦日はやっぱり炬燵でのんびり紅白みたいにゃ、球磨だって去年は」

球磨「去年は去年、今年は今年クマ」

5:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)19:17:53.13ID:MSRJUpCdo


球磨「球磨だってゆく年くる年したいクマ!」

多摩「そうはいってもにゃあ…」

北上「…まあ、年に一回くらいは付き合ってあげてもいいんじゃない?」

球磨「そうクマ!たまには姉のワガママに付き合えクマ」

球磨「あ、ついでに良いこと言った北上には特製球磨ステッカーを」

北上「いやー、要らないかな」

球磨「クマぁ……」

木曾(いつの間に作ったんだあのステッカー…)

7:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)19:22:48.56ID:MSRJUpCdo


球磨「そ、それじゃ気を取り直して、皆当日はちゃんと来るクマ!」

木曾「まあここ集合だから大丈夫だと思うけどな」

多摩「了解にゃ」

大井「あ、北上さん、当日は寒いでしょうから、しっかり防寒していきましょうね」

北上「気が利くねぇ大井っち。皆も気をつけて行こうね」

◇ ◇ ◇

9:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)19:27:55.06ID:MSRJUpCdo


木曾「…っつーわけで、悪いけど球磨姉達と初詣行ってくるわ」

天龍「あ、おう、…そうか」

木曾「悪いな、一緒にガキ使観れなくて」

天龍「い、いいんだよ!楽しんでこいよ!」

天龍「あ、あとお土産頼むぜ!」

木曾「わかったよ」

10:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)19:32:18.37ID:MSRJUpCdo


◇ ◇ ◇

当日

球磨「みんな集まったかクマー?」

多摩「ばっちりにゃ」

北上「全員準備万端だよー、ね?」

大井「そうですね北上さん」

木曾「……」

球磨「よぉし、それじゃ出発クマー!」

11:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)19:39:12.69ID:MSRJUpCdo


ピュウウ

北上「ひゃあ、やっぱ夜は寒いねぇ」

大井「大丈夫ですか北上さん?私のコート貸しましょうか?」

北上「え、いいよ、大井っちが寒くなっちゃうでしょ」

大井「でも…、!じゃあ…このマフラー二人で巻きませんか///?」

北上「あー…まあ、いいよー」

球磨「…こいつら相変わらず平常運転だクマ」

多摩(北上は内心嫌がってるんだろうにゃ…)

12:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)19:48:32.90ID:MSRJUpCdo


多摩「…木曾のコートもあったかそうだにゃ」

木曾「ん、そうかな」

多摩「………」ウズウズ

木曾「…どうした?」

多摩「にゃっ」ギュッ

木曾「ねっ、姉ちゃん?」

多摩「やっぱりあったかいにゃあ…」ギュー

木曾「ちょっ、こんな往来で…」

13:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)19:59:51.21ID:MSRJUpCdo


多摩「妹は姉の言うとおりにしとけばいいのにゃ…」ギュー

木曾「えぇ…?」

北上「なになに、じゃあ私もー」ギュッ

大井「き、北上さん?!」

木曾「や、やめろって…」

大井「わ、私だって…!」ギュッ

木曾「あのさ、何に張り合ってんの…?」ダキツカレー

14:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)20:11:46.22ID:MSRJUpCdo


球磨「なな、お前たちナニやってるクマー?!」

木曾「球磨姉…どうにかしてくれ…」ダキツカレー

球磨「…なんか楽しそうクマ!球磨も混ぜろクマ!!」ボフッ

木曾「ぐあっ?!」

北上「よーし、このままレッツゴー!」

球磨「クマ!」

多摩「にゃあ!」

大井「えっえっ(;・∀・)」

木曾「嘘だろ…」

15:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)20:16:53.77ID:MSRJUpCdo


◇◇◇

球磨「着いたクマー」ヌクヌク

多摩「人がいっぱいにゃ」ヌクヌク

北上「すごいねぇ」ヌクヌク

大井「…は、離れていいかしら」

木曾「…頼む」

17:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)20:42:24.99ID:MSRJUpCdo


北上「意外と人多いんだねぇ」

球磨「みんなはぐれないようにクマー」

多摩「こうやってくっついてれば大丈夫にゃ」ギュー

北上「あっ、そうだね」ギュー

木曾「」ダキツカレー

大井「木曾、大丈夫?」

木曾「あぁ…」

18:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)20:48:01.53ID:D3JjuhXBo


多摩「出店がいっぱい出てるにゃ」

球磨「そんなの後でいいクマ!早く行こうクマ!」

北上「えー、でもお腹空いちゃうよ?」

大井「境内は山の上だから、先になにか頂いたほうがいいんじゃないかしら?」

球磨「ぐぬぬ…わかったクマ」

20:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)20:56:14.68ID:MSRJUpCdo


北上「なににしよっか?」

大井「暖かいものがいいですね」

球磨「あっちにベビーカステラ売ってるクマ!」

多摩「たこ焼き買ってくるにゃ」

タッタッタ...

大井「…はぐれるな、って言ってたのに……」

北上「……なんか、秋もあんな感じだったよね?」

大井「えぇ…」

木曾「…疲れた」ゼェゼェ

21:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)21:04:03.79ID:MSRJUpCdo


北上「大井っちー、こっちでおしるこ売ってるよー」

大井「あ、いいですね」

北上「木曾も食べるよね?」

木曾「ああ」

北上「すいませーん、おしるこ3つくださーい」

ハイヨ、ドウゾ
マイドアリガトサン

木曾「あれ、球磨姉と多摩姉の分はいいのか?」

北上「だって冷めちゃうでしょ?」

大井「ほっとけばいいんですあんな姉!」

北上「あはは、じゃ冷めないうちに食べよっか?」

22:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)21:16:18.61ID:MSRJUpCdo


大井「…ふう…あったかいわね」

北上「体にしみわたる〜」

木曾「寒いから余計に温かく感じるな…」

大井「いいこと言うじゃない」

北上「みてみてー、ほーっ」

大井「息が真っ白ですね」

北上「かいじゅうだぞー、がおーっ」ガバー

大井「ちょ、ちょっと北上さん、きゃっ、そんなぁ///」

北上「…どうしたの大井っち…キモい声出して」ピタッ

大井「」

23:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)21:23:53.20ID:MSRJUpCdo


木曾「目の前でいちゃつくなよ二人とも…」

北上「あれ?もしかしてほっとかれて寂しいの〜?」

木曾「そんなんじゃねーよ」

北上「またまた〜、よし、お姉ちゃんがあっためたげよう」ギュー

木曾「だからくっつくなって」

北上「ほら大井っちも、可愛い妹が寂しがってるぞー?」

大井「もう、仕方ないわね…」ギュー

木曾「」

24:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)21:27:49.01ID:MSRJUpCdo


球磨「やっと見つけた…ってなにやってるクマ」

北上「あ、二人ともおかえりー」

多摩「流行りの木曾ハーかにゃ?」

木曾「流行ってねぇし流行らせねぇよ」

多摩「どっちかって言うと木曾は尽くす妻って感じだにゃ」

木曾「何の話…?」

26:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)21:31:35.37ID:MSRJUpCdo


球磨「え?おしるこ?」

大井「先に食べちゃったわ」

球磨「クマも食べたいクマー!」

北上「あそこで売ってるから買ってきなよ」

多摩「多摩の分も買ってくるにゃ」

球磨「姉をパシるなクマ!」

27:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)21:45:45.47ID:MSRJUpCdo


木曾「そうだ、多摩姉なに買って来たんだ?」

多摩「えーと、たこ焼きと、焼き鳥と、イカ焼きと」

大井「…ビールでも飲むつもりですか」

北上「おじさんみたいだね」

多摩「多摩はおっさんじゃないにゃ」

木曾「まあせっかく買ってきてくれたんだし、温かいうちに食べようぜ」

多摩「木曾の言うとおりにゃ」

28:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)21:54:39.68ID:MSRJUpCdo


球磨「買って来たクマー…って!」

多摩「先に頂いてるにゃ」

北上「大井っち、いいって」

大井「はい北上さん、あ〜ん」

木曾「ほう、悪くない」

球磨「げえっ?!クマの分ねぇクマ?!」

北上「ベビーカステラは残しといてあげるよ」

球磨「他のも食べたかったクマ!」

29:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)22:04:47.09ID:MSRJUpCdo


北上「身体も暖まったし、そろそろ行く?」

大井「そうですね北上さん」

多摩「早く行こうにゃあ」

球磨「クマは暖まってないクマ…」

木曾「…球磨姉、大丈夫か?」

球磨「木曾…この姉を慰めてくれクマー!」

木曾「(またかぁ…)はいはい…」

30:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)22:15:43.18ID:MSRJUpCdo


◇ ◇ ◇

大井「はぁ、はぁ…階段きついわね…」

北上「大井っち大丈夫?」

多摩「段差がバラバラなのがムカつくにゃ」

球磨「お前たち!へばってないで急ぐクマー!」

北上「あの人なんか元気になってない?」

大井「待ってくれてもいいじゃない」

球磨「石段登るのわかっててブーツ履いてくる奴が悪いのクマ」

31:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)23:00:22.33ID:MSRJUpCdo


北上「ねぇ〜、そろそろ着く?」

球磨「鳥居が見えてきたクマ、もう少しクマ」

大井「まったく、遠い道のりだったわね…」

多摩「そうだにゃ」

球磨「多摩!お前いつの間に木曾に背負われてんだクマ?!」

木曾「多摩姉がもう歩けないっつうから…」

多摩「にゃん」

球磨「セコい!セコいクマ!」

33:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)23:06:07.39ID:MSRJUpCdo


〜神社境内〜

大井「一旦休憩しましょ」

北上「ワンセグ繋がるかなあ?」

球磨「何見るクマ?」

多摩「紅白見たいにゃ」

北上「おっ、繋がった繋がった」

木曾「ここ山の上だよな?」

北上「ほらー、みんなで見よう?」

34:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)23:11:38.49ID:MSRJUpCdo


多摩「なんかやっと年末って感じだにゃあ」

木曾「年明けまであとどのくらいだ?」

球磨「一時間切ったクマ、あともうちょっとで2016年クマ!」

北上「…今年も早かったねえ」

球磨「でも楽しかったクマ!」

多摩「にゃあ!」

大井「私も北上さんと一緒に居られて楽しかったですよ?」

北上「大井っち…」

35:つい実況スレに見入ってしまう ◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)23:44:30.02ID:MSRJUpCdo


ボーン...ボーン....

多摩「あっ、除夜の鐘にゃ」

球磨「煩悩の数だけ叩くんだクマ」

北上「そのくらい知ってるよー」

大井「いいですね、この音…」

木曾(煩悩の塊みたいな姉しかいない…)

36:◆Mev0T6i6Ca.d:2015/12/31(木)23:59:57.09ID:MSRJUpCdo


北上「うわぁ、もうあとちょっとだよ!」

大井「なんかドキドキしますね北上さん」

球磨「2016年まであと…ろく!」

多摩「ご!」

北上「よーん!」

大井「3!」

木曾「2!」

球磨「いちー!」

全員「ぜろ!」

37:俺「あけおめ」 ◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)00:03:57.13ID:xvNJjzMSo


球磨「年明けたクマ!」

多摩「みんなあけおめにゃ」

北上「うん、あけましておめでとー」

大井「明けましておめでとうございます!」

木曾「…今年も、2016年もよろしく頼むぜ」

球磨「あけましておめでとうクマー!」

39:あけおめメールの対応に忙しい ◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)00:41:47.88ID:xvNJjzMSo


北上「あいさつも済んだことだし、お参り行っとこうか」

球磨「そういえば初期目標は初詣だったクマ」

多摩「…忘れてたのかにゃ」

球磨「お前たち、クマが正しい参拝の仕方を教えてやるからついてこいクマ!」ウキウキ

全員(これがやりたかったんだろうなあ……)

40:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)00:53:34.65ID:xvNJjzMSo


球磨「まずは身を清めるのクマ!」

多摩「あの手を洗うやつにゃ」

球磨「お前たち正しい手順知らないだろクマ?」

北上「そうだね」

大井「…聞きましょうか」

木曾(知ってるけど知らないことにしよう)

41:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)01:02:42.17ID:xvNJjzMSo


球磨「まず柄杓で水を掬うクマ」

球磨「これで手を洗うクマっ冷てぇ!」

北上「そりゃあ冷たいに決まってるよ」

球磨「つ、続けるクマ…」

球磨「手を洗ったら口をゆすぐクマ」

多摩「ぶくぶくぶく」

球磨「ぶっちゃけ今はフリでもいいクマ」

大井「…あの、後がつかえてるから急ぎましょう?」

42:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)01:07:58.29ID:xvNJjzMSo


球磨「残った水は柄杓の柄を下にして捨てるクマ」

球磨「次に使う人のために綺麗にしておくのクマ!」

北上「へー、詳しいねー」

球磨「むっふっふ、このくらい当然クマ!」

大井「どうせネットで調べたんでしょう?」ボソッ

多摩「黙っとけにゃ」ボソッ

43:寝そうです ◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)01:52:51.08ID:xvNJjzMSo


球磨「それじゃお参りいくクマ!」

北上「ほーい」

多摩「にゃあ」

球磨「お参りのとき、手を叩いてから手を合わせるクマ」

球磨「実はそれにもいろいろルールがあるんだクマ」

球磨「ここの場合は『二礼二拍手一礼』だクマ」

大井「どういうこと?」

木曾「二回神様にお辞儀をして、それから二回手を叩いて手を合わせてお祈りする」

木曾「そして終わったら神様に一回お辞儀をする、ってことさ」

多摩「この礼法は地方や神社によって違うにゃ」

多摩「ちなみにお寺でやったらダメにゃ」

北上「それはなんか聞いたことあるかも」

球磨「って、台詞取られたクマ?!」

44:寝そうです ◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)01:56:25.13ID:xvNJjzMSo


球磨「クマより詳しいってどういうことクマ?!」

木曾「別に騒ぐことでも…」

多摩「よくご存じにゃ」

球磨「マジかクマ…」

北上「とりあえず後がつかえてるからやろーよ」

球磨「そ、そうクマ!」

45:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)02:03:28.57ID:xvNJjzMSo


球磨「お賽銭入れるクマ!」チャリーン

木曾「額はいくらでもいい、多ければいいってわけでもないしな」

球磨「まさか木曾に解説役をとられるとはクマ…」

北上「この鈴鳴らしてもいい?」

木曾「いいぞ」

北上「よぉーし」ガランガラン

46:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)02:20:34.59ID:xvNJjzMSo


大井「二礼二拍手一礼、だったわよね?」

多摩「にゃっ」

北上「お祈りお祈り…」

パンパン

球磨(今年も球磨型全員が平和に過ごせますように…)

多摩(無病息災無病息災…)

北上(今年も一年平和に生活できますようにっと)

大井(今年も北上さんと一緒にあんなことやこんなことを…」ムフフ

木曾(…アイツに改二がきますように)

47:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)02:25:44.88ID:xvNJjzMSo


球磨「みんな何をお願いしたクマ?」

多摩「秘密にゃ」

北上「んー、あたしも秘密かなぁ」

球磨「クマは、みんなのことを祈ったクマ!」

木曾「姉貴らしくていいんじゃないか」

大井「わ、私は絶対言いませんよ?!」

北上「大井っちのは大丈夫だよ、全部口に出てたもん」

大井「………え?」

48:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)02:29:39.10ID:xvNJjzMSo


多摩「…もう終わりかにゃ?」

球磨「そうクマね…」

多摩「多摩は炬燵が恋しくて堪らないのにゃ…」

北上「あ、まだおみくじ引いてないよ?」

木曾「…今年最初の運試しか」

球磨「じゃあおみくじ引いて帰ろうクマ!」

多摩「にゃあ……」

49:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)02:40:21.71ID:xvNJjzMSo


◇ ◇ ◇

北上「全員引いたよね?」

球磨「いっせーので開くクマ!」

全員「「いっせーの!」」バッ

球磨「末吉…?」

多摩「大吉にゃ」

北上「ふふん、大吉だよ!」

大井「き、凶、ですって…?」

木曾「吉…可も不可もなく、ってことか?」

50:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)02:48:15.61ID:xvNJjzMSo


大井「わ、私だけ凶…」

北上「大丈夫だよ大井っち、そんなに心配しなくても」

多摩「そうにゃ、凶が出たからって死んだりはしないにゃ」

球磨「煩悩まみれのお願いするからバチ当たったんだクマ」

大井「私、そんなに声大きかったの?!」

木曾「追い討ちかけんなよ球磨姉…」

北上「安心して大井っち、大吉の私といればきっと大丈夫だよ」

大井「そんな…、北上さんに迷惑が」

北上「そんなのいいよ、あたし達の仲なんだから」

大井「北上さんっ……」

多摩(なんにゃ、この茶番)

51:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)02:54:22.39ID:xvNJjzMSo


球磨「運試しも終わったし、もう帰るクマ」

多摩「眠いにゃ」

北上「あー、ちょっとあたしトイレ行ってきていい?」

球磨「じゃあクマも」

多摩「たまも行ってこようかにゃ」

木曾「俺は…いいや、ここで待っとくよ」

北上「大井っちは?」

大井「!…いえ、いいです」

北上「そっか、それじゃ待っててね」

52:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)02:57:22.43ID:xvNJjzMSo


◇ ◇ ◇

大井「……」

木曾「………」

大井「…ねぇ、木曾?」

木曾「なんだ?」

大井「ちょっと、いい?」

木曾「いいけど、何だよ?」

大井「…着いてきて!」グイ

木曾「おっ、おい!?」

53:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)03:01:24.74ID:xvNJjzMSo


木曾「何だよ急に」

大井「付き合って!」

木曾「はあ?」

大井「買い物があるから付き合ってって言ってるの!」

木曾「買い物って…何さ」

大井「これよ、これ!」

木曾「お守り?なんだってまた」

大井「プレゼントしたいのよ…、北上さんと、それから皆に」

木曾「……はぁ、成る程」

54:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)03:07:44.12ID:xvNJjzMSo


大井「…こんなのでいいのかしら」

木曾「大井姉のプレゼントなら皆喜ぶさ」

大井「あ、このお守り木曾にそっくりじゃない?」

木曾「…俺こんな目付き悪い?」

大井「目付きの悪いとこが可愛いってことよ」

木曾「…そーかい」

大井「これは木曾に買ってあげるわね」

木曾「あ…ありがとよ」

55:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)03:14:58.92ID:DScpoKmOo


木曾(そういや、俺もアイツに土産買って帰らないとな)スッ

大井「あれ、あなたも何か買うの?」

木曾「あぁ…ちょっと、ダチに土産をと思って」

大井「あら、いいじゃない。私も手伝うわ」

木曾「いいのか?」

大井「勿論、木曾も私を手伝ってくれたもの」

大井「それに、少しくらい姉らしいとこ見せとかないとね?」

木曾「……大井姉…」

56:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)03:21:07.64ID:xvNJjzMSo


◇ ◇ ◇

球磨「待っとけって言ったのに、どこ行ってたクマ?」

大井「ごめんなさいね」

木曾「悪い悪い」

球磨「まあいいクマ、それじゃ帰るクマ、」

多摩「にゃふぅ…」コクコク

北上「多摩ちゃん寝ちゃいそうだからさ、木曾おぶってあげてよ」

木曾「あぁ、わかった」

57:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)03:25:43.80ID:xvNJjzMSo


北上「星が綺麗だねぇ大井っち」

大井「そ、そうね北上さん」

北上「…大井っちどうかした?」

木曾「渡さなくていいのか?」

北上「木曾、何か知ってるの?」

大井「あ、その、あのですね…!」

北上「んー?」

大井「これを…!」スッ

58:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)03:31:50.25ID:xvNJjzMSo


北上「これ、お守り?」

大井「えぇ…、その、北上さんから貰うことはあっても、」

大井「私から差し上げることは少ない気がして、それで」

北上「ありがとう、すごく嬉しいよ」

大井「北上さん…」

球磨「…置いてけぼりクマ?」

木曾「安心しろ、俺達の分も買ってくれてる」

球磨「ホントかクマ!」

大井「なんで言っちゃうのよ!」

球磨「クマはいい妹をもったクマ」ジーン

59:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)03:38:21.11ID:xvNJjzMSo


〜 〜 〜

大井「もう鎮守府に着いちゃいますね…」

球磨「なんだかあっという間だったクマ…」

北上「でも楽しかったねぇ」

木曾「あぁ」

北上「誘ってくれてありがとね、球磨姉さん?」

球磨「クマ!?そんなこと言われたら恥ずかしいクマ!」

大井「ホント…とんだ年越しだったわ」

木曾「大井姉も素直じゃないよな」

大井「なっ、貴女に言われたくないわよ!」

多摩「にゃあ…」Zzz...

60:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)03:40:55.95ID:xvNJjzMSo


◇ ◇ ◇

北上「…ただいまー」

球磨「真っ暗クマー…」

大井「皆寝てるだろうから静かにね…」

木曾「よいしょっと」

多摩「スー...スー...」

61:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)03:47:06.24ID:xvNJjzMSo


木曾(…一応、行ってみようか)

木曾「天龍?起きてるか?」コンコン

ガチャ

天龍「木曾…、帰ってきてたのか」

木曾「今帰ったとこ、はいお土産」

天龍「お、さんきゅ」

木曾「じゃ俺ももう寝るな、また明日」

天龍「おう、あ、今年もよろしくな」

木曾「こちらこそ、今年もよろしくだ」

天龍「じゃあな、おやすみ…」

木曾「おやすみ」

62:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)03:53:58.38ID:xvNJjzMSo


〜軽巡寮・球磨型の部屋〜

大井「起きてた?」

木曾「あぁ」

大井「それじゃあちゃんと渡せたのね」

北上「大井っちー、早く寝ようよ」

木曾「球磨姉は?」

大井「疲れたみたいでもう寝付いちゃったわ」

北上「一番はしゃいでたからねぇ」

木曾「…そうだな」

63:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)03:57:50.59ID:xvNJjzMSo


大井「木曾、電気切ってもいいかしら?」

木曾「いいよ、俺ももう寝ようと思ってるし」

北上「はぁ…今日はまた冷えるねぇ、木曾も一緒の布団で寝ようよ」

木曾「え?」

大井「北上さん?!」

北上「大井っちもいいでしょ?」

大井「別に悪くはないですけど…」ムゥ

北上「じゃあ決まり!さ、おいで〜」

木曾「なら、お言葉に甘えるよ…」

64:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)04:04:33.08ID:xvNJjzMSo


北上「3人川の字ってのも新鮮だねぇ」

大井「そうですね」

木曾「…大井姉、露骨に機嫌悪くするのは止めてくれ」

大井「そういう訳じゃないけど…」

北上「ふぁ〜ぁ…もう眠気がマックスだよ、お先に失礼〜」

大井「私も眠たい…北上さん、木曾、おやすみなさい」

木曾「……おやすみ」

65:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)04:10:04.87ID:xvNJjzMSo


球磨「クマー…クマー…」Zzz...

多摩「ニャア…」Zzz...

北上「スー...スー...」Zzz...

大井「キタカミシャン…ヌフフ…」Zzz...

木曾(…今までで一番の年越しだったかもな)

木曾(球磨姉、みんな、ありがとな)

木曾「はぁー…俺も寝なきゃな、おやすみ…」

〜 〜 〜

66:◆Mev0T6i6Ca.d:2016/01/01(金)04:11:39.12ID:xvNJjzMSo


一通り、おしまいです

皆様の新年がよい一年でありますように

元スレ:【艦これ】球磨「初詣行こうクマ!」http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451556111/