島風「かけっこしよー！」
天津風「い、嫌よこんな朝っぱらから」
島風「え・・・」
島風「」ｼｭﾝ
天津風「そ、そんなに落ち込まないでよ」
天津風「あーもう！ わかったわよ！ 走れば良いんでしょ！」
島風「」ﾊﾟｧｰ
天津風「(はぁ・・・)」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427685272
広告
島風「天津風ちゃんおっそーい！」
天津風「ひ、ひぃ・・・！」ｾﾞｪｾﾞｪ
天津風「(し、心臓が・・・！)」
島風「もっと速く走るよー！」ﾀﾞｯ
天津風「ま、待って・・・！」ﾖﾛ
腰『』ﾋﾞｷｰﾝ
天津風「はぐぅ！？」
天津風「こ、腰が・・・！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
島風「？」
天津風「(い、痛い！ 体が動かないわ！)」
島風「天津風ちゃん、どうしたの？」
天津風「こ、腰が痛い・・・！」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
島風「えぇー？ なんかおばあちゃんみたい」
天津風「な、なんですってぇ〜！？」
天津風「あぐぇっ！？」ﾋﾞｷｰﾝ
島風「」ﾋﾞｸ
天津風「(あ、歩けないわ・・・！)」ｶﾀｶﾀ
島風「(ちょ、ちょっと大変かも・・・)」
島風「て、提督呼んでくるね！」
天津風「ほぇぇー・・・！」ｶﾀｶﾀ
『医務室』
天津風「あいたたた！ 痛い痛い！」
提督「天津風、我慢してくれ！ とりあえずベッドに横にならないと！」ｽﾞｲｽﾞｲ
天津風「足が上がらないのよ！ あいたたたた！」
提督「面倒くさい！ 一気にやるぞ！」ｽﾞｲｯ
天津風「いぎぃぃぃぃぃっ！？」ﾋﾞｷｰﾝ
天津風「はっ・・・はぅあっ・・・！」ﾋﾟｸﾋﾟｸ
提督「よし！ これで大丈夫だ！」ｽﾞｲ
天津風「だ、第4〜5腰椎椎間板ヘルニア・・・？」
提督「あぁ、大変なことになってしまったな」
天津風「そんな・・・なんであたしが・・・」
提督「天津風ってそんなに猫背だったか？」
天津風「そんなことはないわ・・・」
提督「とにかく今はすごい痛いみたいだし、しばらくは安静だな」
天津風「ゴメンなさい・・・」
提督「気にするな」
天津風「・・・・・・」
天津風「・・・あいた」ｽﾞｷ
天津風「(仰向けで寝ていると腰が痛いわ・・・)」
天津風「(横向きになって脚を曲げましょう)」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
天津風「・・・・・・」
天津風「はぁ・・・」
島風「天津風ちゃん大丈夫？」
天津風「な、なんとかね」
島風「ゴメンね、私が無理に誘ったから・・・」
天津風「あなたの所為ではないわ」
島風「・・・・・・」
天津風「大丈夫よ、なんとか良くなるわ」
島風「うん・・・」
天津風「(や、やっぱり痛いわ・・・)」ｽﾞｷｽﾞｷ
『3日後』
提督「天津風、やっと歩けるようになったか？」
天津風「な、なんとかね」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
提督「無理はするなよ？ 出撃はしばらくは無しだな」
天津風「ほ、本当にゴメンなさい・・・」
天津風「ほぐぅっ・・・！」ｽﾞｷｰﾝ
提督「(だ、大丈夫かなぁ・・・？)」
天津風「あ、歩くときは慎重に・・・！」ﾖﾛﾖﾛ
天津風「踵でそのまま衝撃を吸収してはダメよ！」
天津風「あくまで優しく足尖接地よ！」ﾍﾟﾀ
天津風「重心は前にして、側方動揺を大きめにして力を分散するの！」ｽﾞｰｲｽﾞｲ
天津風「関節も極力動かさないで、歩幅を最大限に小さくして！」ｽﾞｲｰ
天津風「ゆっくり・・・ゆっくり・・・！」ﾖﾁﾖﾁ
夕立「天津風ちゃんぽいーっ！」ﾎﾟﾝ
天津風「うおぉぉぉぉっ！？」ﾋﾞｷｰﾝ
夕立「ひっ！？」ｼﾞﾜｧ
天津風「くはくはくっはぁー・・・！」ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｲ
夕立「だ、大丈夫っぽい？」
天津風「だ、大丈夫よ！ このくらい、なんともないんだからね・・・！」
天津風「きゃ、きゃぴっ☆」
腰『』ﾋﾞｷｰﾝ
天津風「あぁぁぁぁれえぇぇぇぇぇっ！？」ｽﾞｷｰﾝ
夕立「ぽいひぃぃっ！？」ﾋﾞｸ
『食堂』
天津風「や、やっと食堂まで来られたわ・・・」
天津風「・・・・・・」
天津風「・・・イスね」
天津風「(普段あたしが何気なく使っているイス)」
天津風「(イスって何のためにあるの？ もちろん座るためよ)」
天津風「(土台にしたり、窓ガラスを割ったり、提督を殴るためにもあるけど)」
天津風「(今は座るためにあるわ)」
天津風「(あ、あと時津風の座った後のイスは良い匂いがするわ)」
天津風「(でも、今のあたしには地獄でしかない)」
天津風「(座ると余計腰が痛くなるのよ・・・！)」
腰『』ｽﾞｲｽﾞｲｽﾞｽﾞｽﾞｲ
天津風「んぐっ！」ﾋﾞｸ
天津風「(焦ってはダメよ！ こういうときは！)」
天津風「腰を前にも後ろにも曲げない！」
天津風「というか背骨と首を動かさない！」
天津風「動かすのは脚だけ！ そう！ 脚だけよ！」
天津風「後は座るだけ！ 簡単でしょ！」ｽﾄﾝ
腰『』ｽﾞｷｰﾝ
天津風「あぁぁぁぁぁっ！？」ｶﾞﾀﾝ
天津風「なんでなのよぉぉぉ！！」ｺﾞﾄ
『立ち食いそば処 鳳翔』
天津風「」ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ
憲兵「」ﾁｭﾙﾁｭﾙ
響「」ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾝ
金剛「」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
天津風「ま、まさか立ちながらご飯を食べるなんて・・・」
提督「天津風、調子はどうだ？」
天津風「な、なんとか大丈夫よ」
提督「ヘルニアは立っていた方が楽なんだよな」
天津風「勃っていた方が楽なの？///」
提督「あぁ」
天津風「男の人は？///」
提督「え？ いや、男女関係なくだと思うけど・・・」
天津風「そ、そうよね！ あたしにも立つところはあるんだし！///」
天津風「(やだ・・・立ってきちゃった・・・///)」
提督「(だ、大丈夫かなぁ・・・？)」
天津風「あいたた、まだちょっと痛むわね」ｽﾞｲｽﾞｲ
天津風「長期戦の結果、見事にイスに座ることができたわ」
天津風「姿勢は真っ直ぐ、っと」
天津風「さて、何をしようかしら？」
『数分後』
天津風「えへへぇー！ 時津風ぇー！///」ﾇﾙﾇﾙ
時津風の写真『』
天津風「」ﾊｯ
天津風「しまったわ！ 腰を曲げてしまったわ！」
腰『』ｽﾞｷｰﾝ
天津風「ぎゃあぁぁぁぁぁっ！？」ｶﾞﾀﾝ
天津風「はががががが！」ﾍﾞﾁｬ
天津風「い、一体いつになったら治るのかしら・・・？」
天津風「はぁ・・・」
天津風「・・・お風呂にでも入りましょ」
『大浴場』
天津風「シャワーは完了したわ」
天津風「問題は湯船に浸かることね」
天津風「(あそこは段差がないから、要注意ね)」
天津風「こ、こういうときは・・・！」
天津風「脚ピンフォンティn」
夕立「ぽいぽいーっ！」ﾄﾞﾝ
腰『』ｽﾞｯｷｰﾝ
天津風「おぉぉぉぉほぉぉぉぉっ！？」ｻﾞｯﾊﾞｰﾝ
時雨「夕立・・・」ｼﾞﾄ
夕立「ぽいひーん・・・」ｼｭﾝ
天津風「」ﾌﾞｸﾌﾞｸ
天津風「きょ、今日は散々な1日だったわ・・・」
天津風「早く寝ましょう・・・」
天津風「」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
天津風「・・・・・・」
天津風「(・・・？)」
天津風「(何か忘れている気がするわ・・・)」
天津風「(何かしら？)」
時津風「...zzz」
天津風「・・・・・・」
天津風「・・・そうだわ！ あたしったらうっかりさんね！」
天津風「毎日の日課を忘れるだなんて」
天津風「通りでモヤモヤしていたはずよ！」
天津風「オ(ス)ナ(ット)ニー(チェ)するのを忘れていたわ！」
天津風「んぁぁぁぁっ！///」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ
時津風「・・・・・・」
天津風「ふぅ・・・寝ましょ」
時津風「(天津風はいつも絶頂するときに腰を最大限に捻るから)」
時津風「(明日の朝が心配だなぁ・・・)」
『翌朝』
天津風「み、右脚が痺れて力が入らないわ・・・」
天津風「ど、どうしよう・・・！」
天津風「」ﾑﾆﾑﾆ
右脚『』ｼﾞﾜｰﾝ
天津風「ひぃぃぃっ！？ やめてこの感覚！」
天津風「あ、歩き辛いわ・・・！」ｶｸｶｸ
天津風「足が上がらない！ 膝に力が入らない！」ﾍﾆｬ
天津風「足の裏の感覚が変でよろよろするわ！」ｸﾞﾆｬﾝ
天津風「このっ！ このっ！ 動いてよあたしの右脚！」ﾍﾟｼﾍﾟｼ
右脚『』ｼﾞﾜｰﾝ
天津風「あひぃぃぃぃっ！？」ｶﾞｸ
腰『』ｽﾞｷｰﾝ
天津風「ぐわあぁぁぁぁっ！？」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
天津風「ひ、ひぃぃ・・・！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
『夕張整形外科』
夕張「じゃあ、終わったらまた来るわね」ｼｬｯ
天津風「はーい・・・」
天津風「干渉波ねぇ・・・」
天津風「ちょっと電気止めて、と」ｶﾘｶﾘ
天津風「お股に貼ったらどうなるのかしら？」ﾊﾟﾁｭﾝ
天津風「んぅぅっ！ 吸い付くぅ！///」ｷｭｰ
天津風「良い吸盤ね！ スポンジも良い感じに水分を含んでいるし、よく手入れがされているわ！///」
天津風「えーと、まずは8くらいで・・・」ｶﾘｶﾘ
吸盤『』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ
天津風「んぁぁぁぁぁっ！？///」ﾋﾞｸﾋﾞｸ
夕張「患者さん困ります！」ｼｬｯ
『6日後』
夕張「膝蓋腱反射減弱」ﾄﾝ
夕張「関節位置覚、運動覚異常」ｽﾞｲｽﾞｲ
夕張「坐骨神経麻痺ね」
天津風「そ、そんな・・・」
夕張「でも安心して下さい、お薬を処方しますから」
天津風「ほ、本当！？ 治るの？」
夕張「はい・・・それはもちろん・・・」
夕張「うふふふふふ・・・・・・」ﾆﾀｧ
天津風「なによ！ あのヤブ医者！」
天津風「ただの鎮痛剤じゃない！ これじゃあ根本的な解決にもならないわ！」
腰『』ｽﾞｯｽﾞｯｽﾞｲｽﾞｲ
天津風「んぐぅっ！？」
天津風「もう・・・嫌だ・・・」
提督「・・・・・・」
天津風「あ、あなた・・・？」
提督「」ﾆｺ
提督「」ｽｯ
天津風「え・・・・・・」
———————————————————————————————————————————
天津風「良い風ね」
天津風「見違えるようだわ」
天津風「もう腰も痛くない」
天津風「右脚も痺れない」
天津風「あたしはやっと苦しみから解放されたのね」
天津風「ありがとう、あなた」
天津風「そして、ありがとう、マッケンジー」
終わり
